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「、、、話は良く分かりましたが、お断りしますよ」
先生は怒るとも、残念がるとも違う、取り繕った表情して、言葉の続きを待った。
「だって友達ってもっと自然に、いつの間にかに出来るモノでしょ、金持ちだか、土地持ちだか知らないけど、そんな腫れ物に触るように付き合っていても、友達になんかなれやしないですよ。
学校側、先生の仕事なんじゃないですか、遠回しに言えば良いじゃないですか、ん、なんか臭うな、とか、あれ、テストの結果悪かったけど、何かあったの、とか、さっきの話じゃないですけど、生徒だけで解決する問題じゃないような気がしますよ」
そんな生意気なオレの意見に、先生は不敵に微笑んだだけだった。
「、、、じゃあ、オレ、教室に戻ります」
「ああ、授業に支障をきたすようなら無理せずまた来るがいい」
そう言って、差し出されたのは、一枚のマスクだった、あの悪臭を思い出した、潰したのは一限だけだから、午前の授業はまだ充分ある、一抹の不安が脳裏を過ぎる、マスクを受け取り、オレは化学準備室を後にした。
(フフフ、浅井優希か、面白い考えを持った子だ、そんな個性のために、この学校の方針と、我々の努力があるのだよ)
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