ありのままの私を

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「もしもし父さん?翔真だけど。ちょっと今いい?うん……。そうだけど、何で知って……。ああ分かった、今代わるから」 何の話をしてたのか分からなかったけど、携帯を渡されて急に緊張が走る。 「もしもし、こんばんは。あの、初めまして!私、佐伯主任と…」 『まひろさん、かな?初めまして、翔真の父です。今日と明日は翔真の面倒みてやってください。私は明日もまだ帰りませんから、気兼ねなく自分の家だと思ってゆっくりしていってください!』 「は、はい、ありがとうございます。お留守にすみません、お邪魔させてもらいます…。それから、弟たちがいつもお世話になってます。合宿中もどうぞよろしくお願いいたします…」 豪快で気さくな感じの、主任のお父さん。 ちょっと圧倒されたけど、挨拶はちゃんと出来たよね。 『新と信は本当にお姉さん思いのいい奴等ですよ。クラスでも人気者だし。あ、もう翔真には代わらなくていいから。じゃ、ごゆっくり!』
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