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──17:00頃
床に胡座をかいていた主任が立ち上がって私に近付いてきた。
椅子に座ったままの私を軽々と抱え上げて、今度はテーブルに腰掛けさせたかと思うと、そのまま唇を重ねられ……。
また、深い深いキスが始まった。
主任とのキスは身も心も溶かされるように、キモチイイ。
息継ぎはまだ上手くできないけど、その辺は主任が解ってくれているから大丈夫……多分。
あっ、もう少し……。
何故か私が苦しくなる前に、離れてしまった唇。
つい未練がましく視線で追いかけるけど、主任の視線は私を通り越して背中の向こうに向けられていた…。
「まさか、こんなところにも…ネズミが!?」
主任の呟きに首を傾げる私。
「…………ネズミって?」
主任からの返事は帰ってこなくて、暫しの沈黙。
そして主任が口を開こうとした瞬間、小屋のドアが"バン"という派手な音と共に開けられた。
イチにぃ…と、なつみん。
「わっ、悪いな邪魔して。覗き見するつもりなんてなかったんだけど、忘れ物を取りに来たんだ…」
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