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焦る必要なんてなかった。
暫く経ってもまだ主任は戻って来ない。
そうだ、明日のことも聞かないといけないんだった。
明日、8月7日は大事な日だから、一緒に過ごしたい……。
もしかしたら主任もそう思ってくれているのかも知れないけど、私の方から言わないとダメだ。
「悪い、遅くなった。はい、カフェオレ」
「ありがとうございます…」
戻ってきた主任は、自分のコーヒーを一口飲んでから「はあっ」と息を吐いた。
な、なにかあったのかな。
飲み物を買うだけにしては結構な時間がかかってたような……。
「えっと主任、これから家まで送ってくれるんですよね…?」
一応、確かめないと。
勘違いしてたとしたら、かなり痛いし…。
「そうだな…。先にまひろの家に寄り道して、その後に俺の家に帰る予定だけど…………」
やっぱりそうだよね、うん。
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