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もう誰も居ない。そんな事は分かっている。みんな死んだ。原因は病死だったり、事故死だったり。
だけど、後ろばっかり見ていられない。さすがに弟が死んだ時は発狂した。が、それでも前を向いていこうと決めた。
もう俺と同じ時を過ごせる兄弟は居ないけれど、俺はその分生きて行こうと決めた。
――だから今日も俺は自宅のドアを開けた。
「……おかえり。待ってたよ」
笑顔で俺を出迎えたのは死んだはずの弟でした。
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