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『小説家?俺が?いや私が?』
『ストーリーはおもしろいから勧めてみただけだわ、嫌なら忘れてくれて結構よ』
『原稿を持ち込みした時も話は良いんだと言われました。
だけど小説なんて考えた事なんて…』
『漫画を投稿…持ち込みして何年になるの?』
『高2の頃からなんで11年になります』
『最終ページ原稿の裏の履歴のとうり、
フリーターをしながら合間をみて書いている…と。
独身?』
『なぜ初対面のあなたにそんな事…』
『所帯持ちなら真面目にやんなさいって事。
けど小説家として売れるのはまだまだ先は長い道のりだけど。
ストーリーはおもしろいものを持っているんだから視点を変えてみたらどう?
っていう提案だったわけ』
『俺に…いえ私に書けるはずありません』
『うちにはね有能な担当がいるのよ。
奇遇ね、あなたと同年代の夜目を紹介するわ』
ガタン‥―
夜目の名前を聞いた角田は立ち上がった。
『夜目司!
あいつがいる会社なんですかっ!?
だったら考える前に小説家の話は断ります!』
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