第2章・こいつと!?

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『小説家?俺が?いや私が?』 『ストーリーはおもしろいから勧めてみただけだわ、嫌なら忘れてくれて結構よ』 『原稿を持ち込みした時も話は良いんだと言われました。 だけど小説なんて考えた事なんて…』 『漫画を投稿…持ち込みして何年になるの?』 『高2の頃からなんで11年になります』 『最終ページ原稿の裏の履歴のとうり、 フリーターをしながら合間をみて書いている…と。 独身?』 『なぜ初対面のあなたにそんな事…』 『所帯持ちなら真面目にやんなさいって事。 けど小説家として売れるのはまだまだ先は長い道のりだけど。 ストーリーはおもしろいものを持っているんだから視点を変えてみたらどう? っていう提案だったわけ』 『俺に…いえ私に書けるはずありません』 『うちにはね有能な担当がいるのよ。 奇遇ね、あなたと同年代の夜目を紹介するわ』 ガタン‥― 夜目の名前を聞いた角田は立ち上がった。 『夜目司! あいつがいる会社なんですかっ!? だったら考える前に小説家の話は断ります!』
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