第2章・こいつと!?

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『逃げんの? ーー夜目が逃げた、と角田さんに言ってあげる』 『ばかなっ! 俺が角田に怖じけづいたと思うんですか!?』 角田への対抗心・憎しみから夜目は踏み留まった。 『気にいらないけど、気にいらないけどやれば良いんでしょう!』 『そうね、やるなら新人賞!』 『ばかな!角田ですよ、素人ですよ!』 『夜目ちゃんは俺様なんでしょ?』 『俺様ーーフッ…』 夜目はとあるワンシーンを想像した。 ふんぞり返り高笑いをしソファーに座り角田を叱咤する光景が! 「遥香と離婚するから締め切りをどうにかしてくれ」と眉間にシワを寄せた泣きつく角田! 「俺は担当だ。 締め切りくらい守れないでどうする。 きっちり明日の朝までに原稿をあげてもらう。 遥香との離婚は受理してやるぞ」 そんな光景に夜目は突然体を2つ折りにし腹を抱え笑い始めた。 『あははははっ! この夜目様に膝まずきたまえ!』 『夜目ちゃん?』 『やらせていただきます』 よこしまな考えから夜目は角田を指導する事を承諾していた。 『おもしろくなりそうね』女編集長はニヤリと笑った。 *** 『やだね、角田の家に出向くなんて』 と夜目がごねた為に角田を出版社に呼ぶ事になる。 はたして穏便に話はすすむのか!?
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