第9章 君のせい

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「しないとは言ってないじゃないか」 暗がりに光る 色素の薄い瞳。 ベッドから起き上がる僕をねめつけ 「見せろ」 「やっ……」 言いなりにするように もう一度胸を開かせると。 「なあ、今晩お前の家に泊まりに行ってもいいか?」 「……え?」 己が傷つけた線の通り 舌を這わせつつ 「気が滅入ってると言ったろ?」 「……でも」 「僕たち、友達じゃないか」 思いもよらないことを言い出す。
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