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数日後、私の家の前に大きな機械が現れた。
その中には以前、私の家に訪れていた男性たちも含まれていた。
長く伸びた機械の首が私の家の屋根を崩す。
「やめて!!!」
それでも声は届かない。
「私の家よ!?ねぇ、私の家を壊さないで!私の居場所を奪わないで!」
私の叫びも訴えも願いも届かない。
私の体はかろうじて残っていた家の屋根によって砕かれる。
同時に私の心も砕かれる。
あれ?
私の体って……こんなに透けてたっけ?
自分のバラバラになった体を見て私はそう思う。
一人
独り
孤独に
私は
消えようとしていた。
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