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人々の想い
人々の望み
人々の願い
彼らが口を開き、心を開き、唱えるそれらはとても些細なことで、
私にはなんでそれらを望むのかわからなかった。
「神様、お願いします」
だけど、私は首を傾げつつ、彼らの想いに応えるように力を振るう。
人の願いを叶えるたびに、私は自分の力を実感する。
人の願いを叶えるたびに、私は自分の存在を確立していった。
だから、私は自分自身が人とは異なる存在だと信じて疑わず、
この能力が“人の願いを叶える”ことだと信じて疑わなかった。
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