12月3日

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朝食を摂った後、私はあの田んぼを探していた。 あの田んぼが見つかれば、あの湖に辿り着けると思ったのだ。 しかし、何故か、今朝は田んぼを発見することが出来なかった。 あるべき場所にあの田んぼが存在しなかったのだ。 探し回っている間に時は刻々と過ぎ、日が暮れ始めた。 真冬の日暮れは早い。 私は田んぼ探しを諦めて潔く帰路に着いた。 叔父の家に私が辿り着いた頃、辺りはすっかり暗くなっていた。 玄関の敷居を跨ごうとした瞬間、視界の端に何やら、きらきらと光るモノが見えた。 叔父の家は山の上にあって麓の方が良く見えるのだ。 私の視界の先には、あの湖があった。 湖が煌びやかに光っている。 あんな場所にあったのか。 田んぼなど探す必要は無かったのだ。 明日は、きっと彼処に行こう。 何かが私を突き動かしている。
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