12月7日

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しかし、今日は残念ながら中止である。 今日も一日中雨が止まず、私は湖に潜ることを諦めた。 それはそれは、とても落ち込んだ。 私の一番の楽しみを自然に奪われたのだから。 そんな私を見て、叔父がまた話をしてくれた。 海に沈没した豪華客船に乗っていた人々の話だ。 船には老若男女、大勢の人が乗っていた。 世界を一週するような大きな船で、色々な国から人を乗せていたと云う。 外国人が多かった中で日本人も数人、乗船していたという話も聞いた。 そして、叔父は話の最後に「悠次郎も乗りたかったか?」と私に尋ねた。 私は迷わず首を振ったが、叔父はただ私の顔を見て笑っていた。 単なる冗談だったようだ。 夜、叔父から明日は晴れそうだという言葉を聞き、私はホッと胸を撫で下ろし床についた。
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