12月9日

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昨夜、遅くなっても叔父は帰ってこなかった。 今朝も叔父の姿を見ていない。 今日の昼に帰って来たかは分からない。 叔父が何処に出掛けたのか気になったが、今日も私は湖に潜りに行っていたからだ。 私は叔父に英語を教わることが出来なかったため、今日は一瞬、湖に行くことを躊躇った。 だが、山の上にしては珍しく折角の快晴だったため、行かない理由はない。 湖の底で彼女は私を待っていた。 少女は私より歳がいくつか下に見えた。 太陽の花が咲くような笑みに私は心を奪われ、シュノーケリングの道具を取ってしまいたくなった。 笑い返したかったのだ。 しかし、それは叶わない。 シュノーケリングの道具を取ってしまうと途端に視界が悪くなってしまう。 水中と船の中、意思の疎通は難しい。 彼女の表情だけが頼りなのだ。
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