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綺麗な水色の封筒に小さく俺の名前が書かれている…どうやら間違えて入れた訳では無さそうだ…。
「なんだろ…果たし状ってわけじゃ無さそうだけど……」
俺は手紙を手にとって差出人の名前を探した……が…どこを見ても差出人の名前は見当たらない。
「差出人……は…書いてないか……まぁいいか…見れば分かるし……」
俺は封筒の蓋を開けてみた…中には綺麗に折り畳まれた便箋が入っていた……俺はげた箱の前に立ったまま便箋を広げた……。
[苓先輩へ
突然こんなお手紙を送る事をどうか許して下さい。
先輩にどうしても伝えたい事があります。
今日の放課後、屋上で待ってます。
剣道部後輩]
便箋に書かれた女の子特有の丸っこく綺麗な字は容易に可愛らしい女の子の姿を想像できた…しかし………。
「あれ……[剣道部後輩]?……名前じゃ無いじゃん……?」
確かに俺は剣道部に所属しているがコレでは差出人の名前が分からない……俺はしばらく行くか行かないか悩んだが女の子を屋上に待たせるのは可哀想だな…と思い仕方なく俺は再びげた箱のロッカーのドアを閉じて先ほど降りてきた階段をまた上がりだした……。
「しかし……ウチの学校の剣道部ってどんな後輩いたかな~?」
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