11人が本棚に入れています
本棚に追加
1年生の指導は基本的に3年生の先輩に任せていて俺達2年生に来るべき大会に向けて日々練習ばかりしている……のはごく一部の真面目な奴だけで俺のような不真面目な部員は時々部活に顔を出すだけで殆ど練習はしない……おかげで今年の新入部員にどんな後輩がいるかまったく知らないわけで……。
「まぁ…行けば分かる話なんだがな……」
俺は1人事を時々漏らしながら屋上に向かった……我が校の屋上は基本的には生徒立ち入り禁止で屋上に向かうためのドアには鍵がかけられている……がしかし一部の生徒の間では当たり前のように知られているある秘密がこの鍵にはある……実はこの鍵………。
「スゥ………うりゃぁ‼」
バキッ‼
鍵に強い衝撃…例えば今やったみたいに蹴ったりすれば簡単に鍵が外れるのだ……しかも外れた後はまた簡単に鍵をかう事も出来ると言う便利な物だ。
「ん~鍵が開いてないって事は俺の方が先に付いちまったって事か……」
もし先に手紙の差出人が付いていたら鍵が開いてるはずだからだ。
「まぁ……ちょっとくらいなら待っててやるよ」
俺は内心どんな子が来るか楽しみにしながら手紙の差出人が来るのを待った…ちょっとだけイタズラじゃないうかという考えても浮かんだがな…。
最初のコメントを投稿しよう!