Azumi

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…十一月十四日。 誰にも祝われることの無い誕生日は…もう何度目だろうか。 …かつて、自分の誕生日を祝ってくれていた姉はもういない。 ある年の誕生日に、この苦無(クナイ)だけが届いたきり、何の連絡もありはしなかった。 …もし、今でも生きて…自分の誕生日を祝ってくれるのだとしたら…その時は命をもらおう。
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