Setsuna

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「あねうえ、たんじょうびおめでとう。」 「…ありがとう、安曇♪」 …八月五日、四才の妹から渡された誕生日の贈り物は…刀だった。 ここは、リンドウと呼ばれる一族の住む小さな里。 自分はその里で育った殺し屋。…名を『刹那』と言う。 よわいは、本日十となったばかりだ。 …が、この手で殺めて来た人の数は十では足りん。 …そんな人間が生まれて来た日を祝われる…おかしな話だ。 やはり、我が妹は暗殺者にしては優しすぎる。…今の内殺して置く方がこの子の為かも知れない。
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