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兎ノ助に一通り学園のことを説明してもらい、学生リョウの部屋にやって来た。
…まず、部屋にカンシカメラと言う物がしかけられていないか調べる。…無し。
…次はトウチョウキだ。カベに耳を当て、軽く叩いて音をたしかめる。何か埋まっていれば音が変わる筈だ。…こちらもどうやら無さそうだ。
こんこん。
「…!?」
入口の扉を叩く音がし、ケイカイしつつ、扉を開ける。
「チョットー?コンコンウルサイんですけどー?シズカにしてくれるー?」
「そ…それはすまなんだ。」
「…スマ…?何語ー?」
「え。」
…日本語、の筈だが…ちがうのか?
「…まーいーや。トナリにはアタシって住人がいること、忘れないでよねー?」
「今後は気を付ける…。」
「ハイ、そーしてねー。」
「…ふぅ。」
何だ今の少女は…。
言葉使いがちがいすぎる…。
…それとも、あぁ言うのがふつうなのか…?
父上に、一般人の中にとけこむ方法を教わるべきだったか…。…先が思いやられるな…。
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