Setsuna

6/6
前へ
/83ページ
次へ
兎ノ助に一通り学園のことを説明してもらい、学生リョウの部屋にやって来た。 …まず、部屋にカンシカメラと言う物がしかけられていないか調べる。…無し。 …次はトウチョウキだ。カベに耳を当て、軽く叩いて音をたしかめる。何か埋まっていれば音が変わる筈だ。…こちらもどうやら無さそうだ。 こんこん。 「…!?」 入口の扉を叩く音がし、ケイカイしつつ、扉を開ける。 「チョットー?コンコンウルサイんですけどー?シズカにしてくれるー?」 「そ…それはすまなんだ。」 「…スマ…?何語ー?」 「え。」 …日本語、の筈だが…ちがうのか? 「…まーいーや。トナリにはアタシって住人がいること、忘れないでよねー?」 「今後は気を付ける…。」 「ハイ、そーしてねー。」 「…ふぅ。」 何だ今の少女は…。 言葉使いがちがいすぎる…。 …それとも、あぁ言うのがふつうなのか…? 父上に、一般人の中にとけこむ方法を教わるべきだったか…。…先が思いやられるな…。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加