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「はぅ…支えられちゃうんだ…。」
「くす…♪」
そんな皇の様子が可笑しかったのか、雅さんがにこっと笑います。
「わ、笑わないでよぅ…。」
「…皇様であれば、支えられるだけではなく、きちんと支えて差し上げることも出来ますよ♪」
「…雅に言われてもなんというか、説得力がないような…。」
「うふふ♪…わたくしはいつも、皇様に支えて戴いておりますよ?」
「えー…そんなことないよ…。」
「…ふふ♪」
そんな2人の遣り取りを見て、私は静かに思うのです。
…この子はやはり、政治家なんて物になるべきでは無いのだと。
「…。」
私は願いを掛けるように、自分のお腹に手を当て、目を閉じます。
「…?」
そのお腹に、別の何かが当たるのを感じて、私は目を開けました。
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