『永遠だけが知っている』

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 それは、そこには入らない。そんな巨大なものを入れたりしたら、壊れる。 「……遊部さん」  鹿敷が酔った時に言っていたが、鹿敷も儀場を受け入れる時は、痛いのだそうだ。慣らしてはいるが、拡張感と痛みに、何度も失神しているらしい。鹿敷でさえ、そうなのだ。俺には、無理だろう。 「遊部さん……力を抜いて」  できないと言う前に、丼池の指が触れていた。優しく、そっと指がそこをなぞる。 「い、いや、嫌……」 「……きれい。ピンクで花みたいだ」  どこを見ているのだ。それに、そんな花など見た事がない。 「ここにも、キスしたい」  俺は必死に目を閉じて、そこに触れた温かいものの感触を感じないようにした。そんなところに、舌が這い、舐め、まるで唇のようにキスされていた。  いつの間にか、うつ伏せで、尻を差し出すように組まれた先に、丼池の顔が埋まっていた。  吸われ、咬まれながら、舌がねじ込まれていた。丼池の両手は、しっかりと、そこを見せるように固定されつつも、俺の腰を支えていた。  チュブ、チュブと音が聞こえ、俺はベッドに顔を埋める。 「丼池君、やめて……」  見られているというだけで、羞恥で一杯だというのに、舐められていた。想像以上に敏感で、身体中で反応してしまう。 「そんな、トコ、汚いよ……」 「遊部さんのここ、ビクビクしています。こんなに可愛い生き物が、汚いなんてありません」   そこは、俺の一部で、別の生き物なのではない。でも、俺の意志には関係なく、舌に感じ始めていた。 「……あ、あ」  この甘い声は、俺のものなのか。慌てて口を塞ぐが、又、声が漏れそうになった。 「入れたいですが……」  ドアをノックする音が聞こえていた。  「ストップが入ったようですね」  ドアを開けて、昂が立っていた。俺は、慌てて布団を被り、丼池は服を脱いではいなかった。でも、部屋に飛ばされたパジャマが散乱している。 「正解。綾瀬さんから、殺人メールね」 『これ以上したら、殺す』   物騒なメールが届いていた。 「今回は、綾瀬さんを立てましょう」  丼池は、俺のパジャマを拾うと、俺に投げてくれた。 「俺のは大きいので、一回で入るとは思えませんしね」  丼池が、俺に向かって笑う。 「成己、まだ入れてなかったのか。俺なんて、生葬社の婦人警官、三人と寝たよ」  昂も、とんでも無い事を言っていた。
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