大ヤマト王国

3/85
前へ
/2998ページ
次へ
「諸君、ここがアナザーだ、聴いての通り季節なんかも表とは違うらしい」 「………………」 「ただ、ここは監視室なので、それを感じる事は出来ないし、見ての通り誰も居ないケドね………そして」 そして、今から僕が、大会中にアルヴィナから聞いた話を踏まえた上で、どのようなスケジュールで行動するのかを教えよう。 みんな、ちゃんとメモするよ~に! ……………… ……だ、そう。 本人も言っていたが、本気で引率者の気分なのかも知れない。 ……………… 「先ず、基本的な裏の知識等は、此処に来る前に話した通りだ、詳しくは前の章を見てくれ」 えっ、何の事? 「そして重要なのはこれからだ、このアナザーは、大ヤマトという王国が治める世界であり………」 彼等は、僕らの大会の話を聴き、自ら本選会場を提供したいと申し出てきたのサ。 当然、互いの交流を兼ねてネ? 「裏だ表だと言っても、あくまで同じセクリウス人、ヤマト王国はテラの様な敵ではないという事、それどころかニルヴァーナを歓迎する準備さえ有るらしい」 「ほほ、それは有難いですな?」 歓迎と聴いて、何も考えてないクズ官僚が、ニヤニヤと顔を綻ばせた。 「まぁネ、敵意がない事を見せ、僕らと仲良くしたいのだろうよ」 多分、裸の女の子を沢山、貢ぎ物として用意してるんじゃない? 良かったなお前、僕に選ばれて。 「は、はい!」 「クククッ」 ラスベルもラスベルで、テキトーな事を言って笑っていたが……… …………… (………思ってもない癖に、全く) アルヴィナは内心、呆れ顔である。 よくまぁ、平気で口がペラペラと回るもんだと。 何故なら、ヤマト王国に敵意が無いなんて嘘だし、ラスベルも仲良くしたいなんて気持ちは皆無なので……
/2998ページ

最初のコメントを投稿しよう!

752人が本棚に入れています
本棚に追加