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HE側は、治癒・腐食魔法といったレア度にしてSSを誇る系統や、オーラの色等が多様に存在し、個人能力に優れる者が多いのが特徴と云えた。
これらは、他の質とDHEが混じった為に起こった突然変異の様なモノだろう。
反面不器用で、特に致命的なのが、扱える魔法が圧倒的に少ない事が挙げられる。
DHE側はとにかく器用で、表世界では余り見られない魔法アイテムなんか、簡単なモノなら誰でも作製可能。
魔力の基礎値が非常に高く、その辺の子供でも、表世界の大人に勝てると思われる。
これについて、より解りやすく説明すると………
例えば、地系統の魔法を扱う者が居たとして。
HE・DHE側の個人能力が、共に同じだと仮定する。
でも、地の基礎値が、HE側はEなのに対し、DHE側はAである為、同じ魔法を使ったとしても、その威力になんと4倍近い開きが生じてしまうのだ。
単純に評価の段階が、倍数の差だと考えて良く、如何にDHE側が優秀かお分かりになるだろう。
またHEの弱点として、時・移という系統の魔法を扱えないのが痛い。
何故、痛いのかは、下の説明を参考にしてもらえば自ずとご理解頂ける筈。
………………
DHE側が得意、もしくは扱える人が存在する系統。
『時』
空間と空間を繋げたりする力。
『移』
転移ゲート等、瞬間的に移動する力。
『振』
振動に関する力、重力なんかも該当。
『操』
アイテム加工能力、それらを操る力。
『毒&呪』
その名の通り、表世界では、ユリウスがレア者として使用していた力。
当然、こっちの世界では一般的である。
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