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直後、秋の意識がフッと戻った。
何事かと慌てて秋がその身を起こす。
すると、
「なっ…………ァ………!?」
先ほどまで心配そうに自分を見ていたクラスメイトたち全員が、秋に向かって拳銃を向けていた。
何故?どうして?
今まで味わったことのない焦りと困惑、味方はいないか、状況の説明はないかと辺りをキョロキョロと見回す。
するとそこで、一人のクラスメイトが拳銃のトリガーに手をかけたのがわかった。
「ッ……!?」
このままでは撃ち抜かれる。そう判断し、秋は近くにいたクラスメイトに向かって無我夢中でぶち当たる。そのクラスメイトはタックルの勢いで思い切り吹き飛び、教室の壁へと激突した。
どうしてそんな威力があるか。そんなことすら気にしている暇はない。
秋は慌てて、開いた抜け穴に全力で駆け、教室から脱出する。
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