Lyric -人形の詩-【ダイジェスト版】

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 真っ白な百合の花に彩られて、少女は彼の前に現れた。 「やっと……逢えた」  そう言って、少女は微笑んだ。  絶世の美貌に、万感の思いを浮かべて。  だが笑みを向けられた蓮(れん)は困惑する。  蓮の記憶の中に、彼女の姿はどこにもなかった。 『今度ハ 最期マデ トモニ』  それでも、蓮の無意識は囁く。  彼女を、知っているのだと。
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