ドジな私に愛の手を 2

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と言ってもしっかりとお給料を頂いているから文句も言えないし、あの絶対零度の血も凍るような表情も小説について考えてる時は通常仕様みたいだし、私がドジを踏んで失敗した時なんて、呆れてるとは思うけど丁寧に原因を聞いてくれて返って優しいし、笑って可笑しそうにからかってくる時なんてつい…… ああ、だめだ全然スッパリと出来ていないじゃないか。 これはやはりグダグダにしないで、真崎氏の方のバイトを辞めるとハッキリ言わなければ。 お祭囃子が聞こえて来て、ハッとし少々焦げたウインナーを端に寄せる。 笛や鐘太鼓を一生懸命演奏するお囃子の子ども達を乗せた山車が前を通り過ぎて行った。 メイン道路はこんなに人がいたのか?と思うような数のお祭り客で賑わっていて、時々盆踊りの団体やハワイアンダンスの団体が踊りながら目の前を通って行く。 その昔、ここを通ったという大名行列を模した仮装行列がメインイベントらしく道の端には見物客が山のようになっていた。
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