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「うちのバイトを断って、こんな所でデートとは。
そんな間抜けた顔をして。
この間まで、キスもまだなんだって僕に迫って……」
「わぁーーーー!」
突然の襲撃に無我夢中で真崎氏の口を手で塞ぐ。
殆ど万歳状態。
「カフェのバイトですよ!
何言ってるんですか、デートのはずなんかないじゃないですか!
この格好見てくださいよ。ほら彼女だって同じ浴衣にエプロンでしょ?」
ルナちゃんと先輩は私の慌てぶりに若干引き気味の様子だったが、
「あ、そうです。バイトバイト!誤解しなくても大丈夫」とルナちゃんが言ったかと思えば、
「あっ、あぁ、そうそう!たった今休憩したらって言ってたんですよ!
あっ、もうそろそろ完売だし、リコちゃん彼氏さんとお祭り楽しんで来たら?」
なんて、先輩がとんでもない勘違い発言!
「いえいえ、彼氏じゃなくてお隣さ……」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおう」
えっ?
ちょっと真崎氏!
先輩の勘違いに乗っかってどうしようと?
はっ、もしかして?
「ま、待ってください!」
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