ドジな私に愛の手を 2

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「うちのバイトを断って、こんな所でデートとは。 そんな間抜けた顔をして。 この間まで、キスもまだなんだって僕に迫って……」 「わぁーーーー!」 突然の襲撃に無我夢中で真崎氏の口を手で塞ぐ。 殆ど万歳状態。 「カフェのバイトですよ! 何言ってるんですか、デートのはずなんかないじゃないですか! この格好見てくださいよ。ほら彼女だって同じ浴衣にエプロンでしょ?」 ルナちゃんと先輩は私の慌てぶりに若干引き気味の様子だったが、 「あ、そうです。バイトバイト!誤解しなくても大丈夫」とルナちゃんが言ったかと思えば、 「あっ、あぁ、そうそう!たった今休憩したらって言ってたんですよ! あっ、もうそろそろ完売だし、リコちゃん彼氏さんとお祭り楽しんで来たら?」 なんて、先輩がとんでもない勘違い発言! 「いえいえ、彼氏じゃなくてお隣さ……」 「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおう」 えっ? ちょっと真崎氏! 先輩の勘違いに乗っかってどうしようと? はっ、もしかして? 「ま、待ってください!」
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