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「真崎さんのバイトの方は今日はいいってOKしてくれたじゃないですか?
この着物だって返さなくちゃ」
「バイト?
いや、これから君に働いてもらおうなんて思ってないよ。
折角の申し出だし、かき氷でも一緒にどうかと思って。」
「か……!」
まさかの!一緒にかき氷……
その言葉に、脳内は小さなテーブルを挟んで一つのかき氷をつつき合う自分と真崎氏の姿で一杯になった。
お祭りに溢れるカップルみたい……
いやいやいやいやいや、この思考回路がダメなんだって!
真崎氏、なんでお祭りに一人で来てたの?
きっと待ち合わせじゃないのか?
「いえいえ、そんな私ごときに気を遣って頂かなくても、どこかに行かれる途中だったんじゃないですか?
どうぞどうぞ、真崎さんのご用を優先してください!」
「いや、ただのネタ探しだったから。
それとも、改めてお願いしないと一緒にお茶もしてもらえないかな?」
何だ何だ何だ、聞いたことも無いような甘い言葉に、見たことも無いふんわり微笑んだその顔!
デートに誘われてるのかと、勘違いしちゃうじゃないですか。
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