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結局カフェのバイトだと分かって安心した訳だが。
転んでびしょ濡れになって泣いてしまった璃子ちゃんを慰めて居る時
(あの顛末、申し訳ないが彼女らしくて笑いを漏らしてしまった。あの情けなさそうな顔を見るとどうも楽しくなってしまう)
自分が恋人になってしまえばいいんだと思いついたんだ。
かなり打算的ではあるが、まだ当分はモデルをしてもらいたいのだから仕方ない。
さて、璃子ちゃんに嫌われているとは思わないし、どちらかと言えば女性のアプローチをさんざん潜り抜けて来た身ではあるが、こちらから口説いた事はないんだよな。
付き合ってきたのも自信たっぷりの押しの強い子ばかりで、彼女みたいに逃げ腰な子をどう捕まえたものか……
まあ、覚悟しておいてもらおうか。
璃子ちゃん。
End
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