第二章

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職場が近い私が、いつも先に帰宅し、夕飯の支度をしながら彼を待つ。 あと軽く火を通して温めればすぐ食べられるところまで作り、録画したドラマを見ていると、彼から連絡がくる。 ピポン(着信音)「今駅ついた。」 携帯の文字を見て、再びコンロに火をつけ、温め直すと、彼は帰宅する。 「ただいま。」 「おかえりー。お疲れさまー。」 手をあらい、キッチンへきた彼が、 「お腹すいたー、いい匂いー、美味しそう!今日も、お疲れさま。 作ってくれて、ありがとう。」 お皿に盛りつけしていると、後ろから彼が私をギュッと抱きしめる。 ちゃんと、当たり前なんて思ってないよ、って気持ちを、口に出して言ってくれるから、疲れていても彼のために料理も頑張れる。
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