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「今日、汗かいたー!俺汗臭い?」
抱きしめたまま彼が聞く。
今度は、向かい合って、首の匂いを、くんくん嗅いでも、いい匂いしかしない。
「頑張った匂いがする。」
あえて意地悪に言ってみた。
「それって汗臭いってことだね。」
笑いながら離れようとする彼に、
「うそ。いい匂い。もっと嗅がせて。」
そう言って抱きつく。
彼も、背中に手を回して、今度は私にキスをする。
腰にふれた手が、だんだん下にいき、スカートの中に手を触れてきた。
深くなるキスを遮って、
「ご飯が冷めちゃうよ?」
別にこのまま続けても良かったけれど、一応聞いてみる。
「せっかく作ってくれたのにね、さっ食べよっか。」
切り替え早く、そそくさとその場を去り食卓へ座り、頂きますのポーズをとる彼に、置いてけぼりにされた気分で、慌てて私も食卓へ座った。
「いただきます。」
美味しい!美味しい!
何を食べても言ってくれて、いつも残さず食べてくれる。
そして、食べ終わったあとは、
作ってくれた人は、休んでていいの
といってくれて、必ず洗い物は、彼の仕事。
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