第二章

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少しのコーヒータイムが終わると、 「そろそろ寝よっか。」 彼が、歯磨き粉をつけた状態で二人分の歯ブラシを持ってきてくれる。 歯磨きとトイレを済ませ、2人揃って寝室へ向かう。 途中の窓際に飾ってある、木製の人形をチラリと見たら、男の子と女の子の木の人形が、ベンチに座って、向かい合っている。 それは、結婚祝いに頂いたもの。 首も体も回転式で、顔や体の向き、手や足も座っている方向を変えられるもの。 「夜オッケイなら、顔を向かい合わせて、キスしてるみたいに変えといて。ダメな日は、首をそっぽ向けといて。」 前に彼は、そう言ってふざけて笑った。
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