入ってきたのは

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   「ん……」 熱帯夜の所為か、今日は中々眠れず、何度か寝返りをうつ。 寝付きはいい方なのに、暑さにはダメな事が影響してるのか、今日はうとうととしても、直ぐに目を覚ましてしまう。 今は夏休み中だけど、明日は受験対策があって学校に行くから、少しでも寝ておきたい所だ。 けど、無理に寝ようとしても、皮肉な事に目は覚めてく一方だった。 ちょっと水でも飲みに、下に降りようかな……。 そう思いついたものの、起き上がったら余計に目が冴えてしまい、完全に眠れなくなりそうだと思うと実行が出来ず、うだうだしていた。 ――カチャ そんな時だ。 小さく音を立てて、僕の部屋のドアが開いた。 「……」 さっき寝返りをうった所だったので、入ってきた人からは背を向ける格好で寝ていた。 こんな夜中に誰だろう……? そんな疑問を浮かべたけど、この位の時間に入ってきた人物が既に居たので、誰かは見当がついていた。 以前は途中で起きたから、気付いたらベッドに入ってきていた。 けど今は、部屋に入ってきただけで、前回と同じ様にベッドに入ってくるのかは分からない。
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