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「そんな驚かなくても……いい加減分かってよ。この状況で、俺が萎えるわけないでしょ」
「んっ、あぁっ……」
晴人が身体を揺らして軽く振動を与えてきて、僕の身体も刺激される。
「ほんと……可愛すぎでしょ」
僕が反応すると、晴人が嬉しそうにそう言った。
「……好きだよ、時雨」
「はるっ……と……」
晴人が、僕の事を初めて呼び捨てで呼んだ。
それが何を意味しているか分かって、胸の奥が熱くなる。
「そろそろ……動くね。ツラいかもしれないけど、声を抑えるためにこれを口に入れてて」
「ふっ……」
晴人がシャツを僕の口元へ近づけてきて、僕は再びその一部を口に含んだ。
それを見届けた後に晴人は、僕の頬へキスをして上体を起こす。
晴人が身体を動かせば中で当たる部分もずれてきて、反射的に身体をビクつかせてしまう。
全部入ってから少しの間は動かさないでいてくれたから、痛みはなかった。
けれど、ゆっくりと引き抜いて晴人が抽挿をし始めると、僕の身体は反応してしまい声が漏れる。
「んっ、んっ……」
僕の身体が反応を見せる度に晴人の突き上げが勢いを増してきて、噛み締めてるシャツ越しにくぐもった声を漏らせば、深く抉られた。
口を塞いでいる分、息苦しい。そんな中初めての体験の連続から、頭が真っ白になっていくのを感じる。
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