明かされる本心

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  「身体、大丈夫?」 「うん」 終わった後、動けなくなった僕を気遣って、晴人が一通りの片付けを済ませてくれた。 濡らしたタオルで僕の身体も拭いてくれて、捲り上げてたシャツも元に戻してくれた。その頃には、僕も少しだけ動けるようになっていた。 「俺が無理させたのは分かってるから、そのまま横になってていいよ」 「……有難う」 横になったままでベッドの側に座った晴人を見れば、穏やかな顔をして僕を見つめていた。 「『有難う』は、俺の方。受け入れてくれて、有難う」 「う、うん……」 晴人の視線を真っ直ぐに受け取るのは、やはり気恥ずかしくて……目を逸らしてしまった。 「でも……予想外だった」 「え?」 「時雨とっての俺は何かって質問に、ちゃんと答えを出したこと」 「あ……それは」 話題が変わって、何を言われるかそわそわしてしまったけど、聞いてホッとした。 「ま……その前に、俺の隣で一人で始めちゃったのもだけどね」 「っ! あ、そ、それは……」 晴人が合宿で居なかった間のことをちゃんと話そうとしたのに、茶化すように言われて中断する。 自分でも、思い返すとおかしなことをしてしまった。 いつもならしない行動を取ったことに反省すると同時に、自分の顔が熱くなってきてるのを感じる。
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