禁断の恋

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その後、雨が降りだし勝也は歩きながら雨に濡れた。 それから暫く歩き勝也はふらつき始め前方から傘をさして歩いてくる男とぶつかり倒れた。 『君、大丈夫か』 男は勝也の身体を支えながら家に運びベットに仰向けで寝かせた。 そして男は勝也の服とズボンとパンツを脱がせタオルで濡れた身体を拭いた。 その後、男はタンスの中からパンツと上服とズボンを出し勝也に着せた。 『うう…』 『身体が熱いな』 男は勝也のおでこに手をあてた。 『熱がある』 男は寝室を離れキッチンに行くと洗面器に氷水とタオルを入れ寝室に戻った。 男は洗面器を机の上に置き熱で苦しむ勝也のおでこに絞った冷たいタオルをのせた。 『…はぁ…はぁ…』 『……』 男は机の椅子に座り時々、温もったタオルを冷たいタオルに代えながら勝也を看病した。 その後、男は椅子に座ったまま眠りについた。 それから時間が過ぎ朝5時、勝也は目を覚ました。 『……』 勝也は上半身を起こしおでこからタオルを落とすと椅子に座っている男に目を向けた。 気配を感じた男は目を覚まし勝也に目を向けた。 『熱は下がったか?』 『……』 勝也は手をのばし触れようとする男から離れ怯えた。 『心配しなくても何もしないから…熱が下がったか見るだけだから』 『……』 『…わかった…』 男はタオルを取り洗面器に入れると洗面器を持って寝室を出ていった。 勝也はベットからおり鏡にうつった自分の姿を見た。 『服を着替えてる』 『起きても大丈夫なのか』 『……』 勝也は振り返り男に目を向けた。 『お腹、空いてないか?』 『お世話になりました、服は洗って返しますので名前と住所を…』 体力がない勝也はふらつき倒れかける勝也を男は受け止めた。 『熱で体力がないんだ、暫く休みなさい』 男は勝也の身体を支えながらベットに連れていき仰向けで寝かせた。 『……』 『机の上に食事と薬と水を置いておくから、気分がよかったら食事をして薬を飲みなさい、わかった?』 『迷惑かけてすみません』 『俺は仕事に行くから、何かあったら紙に電話番号を書いておくからかけて』 『はい…』 勝也は目を閉じ眠りについた。 その後、男は作っておいた1人分の雑炊と薬と水を机の上に置き寝室を出ると仕事に出掛けていった。
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