禁断の恋

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『心配かけてゴメン』 『社長…』 『明日はちゃんと出勤するから心配するな…お疲れさま』 優しく微笑むと勝也は椅子から立ち上がり社長室に行った。 『お兄ちゃんの無事を確認できたから帰ろ』 『俺も帰ろ』 マコトと保と美佐は店を出ていった。 ー社長室ー 『無いなぁ…どこにあるんだろ…』 『携帯なら俺が持ってます』 携帯を探す勝也に一也が声をかけた。 『どうして一也が』 『出勤したときに見つけて拾っておいたんです』 一也は勝也に近づき携帯を差し出した。 『ありがとう』 勝也は一也から携帯を受け取った。 『それでは失礼します』 勝也に頭をさげると一也は社長室を出ていった。 携帯を持って社長室を出ると勝也は店を出て鍵をかけ家に向かって歩き始めた。 それから30分後、家についた勝也は鍵をあけドアを開くと豊に出くわした。 『おかえり』 『ただいま』 勝也は豊に抱きついた。 『どうしたんだ』 『俺を抱いてください』 『勝也』 『お願いします、俺を抱いて』 『わかった、寝室に行こう』 豊は勝也を抱きかかえた。 勝也は頬を赤らめながら豊を見つめた。 『……』 『そんな顔をされると止まらなくなる』 豊は勝也を寝室に運びベットの上におろすと唇を重ねながら身体を重ねた。 それから暫くして豊と勝也は眠りについた。 次の日の朝6時、先に目を覚ました豊は隣で寝ている勝也を起こさないようにベットからおり衣服に着替えると寝室を出ていった。 そして豊はキッチンに行き朝食を作り始めた。 ー朝6時45分、寝室ー 『うう…ん…』 目を覚ました勝也は身体を起こし隣に目を向けた。 『豊さん、もう起きてるんだ』 ベットからおりると勝也はタンスの中から衣服を取りだし着替え始めた。 そして勝也は寝室を出てリビングに行くとテーブルに近づいた。 『美味しそう』 『起きたのか』 キッチンから料理を持って豊が現れテーブルの上に置いた。 『これ全部、豊さんが作ったんですか?』 『たいした料理じゃないけど』 『そんなことないです』 勝也は椅子に座り箸を掴むとハンバーグを一口食べた。 豊も椅子に座り『どうかな?』と勝也に問いかけた。 『美味しいです』 笑顔で答えると勝也は料理を食べ始めた。
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