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ー社長室ー
勝也は床に座りうずくまりながらマコトにされたことを思いだし涙を流した。
その頃、マコトと保は夜道を歩いていた。
『1人暮らしだから俺の家で話しませんか』
『あぁ、俺はどこでもいいよ』
『……』
保は笑みを浮かべながらマコトを家に連れていった。
ー江梨と豊の家ー
豊は寝室のベットで江梨と眠っていた。
『豊さん』
『疲れてるんだ』
セックスを誘う江梨に豊は拒み目を閉じ眠った。
『おやすみ…』
江梨も目を閉じ眠りについた。
それから暫くして豊の携帯が鳴り出した。
豊は目を覚まし身体を起こすとベットからおり鞄の中から携帯を取りだし開くと着信の名前に驚いた。
豊は携帯を持ったまま寝室を出ていきリビングに行くと電話に出た。
『もしもし勝也、どうした?』
小さな声で言った。
『夜遅くにすみません…』
『泣いてるのか?』
『豊さん…会いたい…』
『勝也…どうしたんだ』
『お願い、俺の店に来てください…豊さん…会いたいんです』
『わかった、今すぐいく』
通話を切ると豊は寝室に行き衣服に着替え始めた。
『夜遅くどこに行くの?』
江梨は身体を起こし豊に目を向けた。
『トラブルがあったみたいなんだ』
『そう…気を付けてね』
『あぁ、行ってきます』
豊が寝室を出ていくと江梨はベットからおり衣服に着替えた。
そして江梨は寝室を出て豊の後を追いかけていった。
それから暫くし歩き豊はホストクラブ輝きの前に止まり中に入っていった。
『ここは勝也の店じゃない、どうして豊さんが』
江梨はドアを開き店の中に入っていった。
豊は社長室のドアを開き床に座りうずくまっている勝也に近づいた。
『勝也、何かあったのか』
『……』
勝也は顔をあげ立ち上がると豊に抱きついた。
『どうした?』
『ゴメンなさい、豊さん…ゴメンなさい』
涙を流しながら勝也は何度も謝った。
豊は勝也の身体を掴み顔を見つめながら『何があったんだ、怒らないから話してみろ』と言って勝也の涙を手で拭った。
『俺の店で働くホストにむりやり身体を…』
勝也は思いだし再び涙が流れた。
豊は勝也の手首を掴み痣を見ながら『縛られたのか』と言った。
『……』
『勝也』
涙を流す勝也の姿に豊は勝也を抱き寄せ唇を重ねた。
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