出逢い

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「何で私があのようなお方と…。 」 国のために、 という王家特有の理由で、 いとこのチャーリー王子との政略結婚を控えている。 彼とは昔から、 事あるごとに顔を合わせていたが、 何とも思ってはいなかった。 かと言って、 嫌いではないのだが…。 「お父様とお母様は、 自分の利益しか考えていないのね。 」 チャーリーとの政略結婚が決まってから、 これまで両親に向けてきた尊敬の眼差しが、 無意味に思えてきた。 自分と国のために、 子どもを道具同然に使う。 それに気付いた時、 無神経な両親と、 そんな彼らを慕い続けた自分に怒りがこみ上げてきた。
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