光線。

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 ネットの情報は本当に早い。誰にも止められない。  俺は一瞬で『オタクロッカー』というレッテルを貼られた。  それでも『良い曲さえ作れば世間を黙らせる事が出来るはずだ』と自分に言い聞かせ、曲を作り続けた。  そんな批評で音楽をやめられるほど、オレの音楽愛は薄くなかった。  俺はまだまだ曲を作れる。  何があってもこの世界にしがみ付く。  がむしゃらに音楽に取り組むオレに、神経を逆撫でるかの様な仕事のオファーが来た。  『元ボカロP・桜沢悠斗&人気ネット小説家・秋のスペシャル対談』  払拭しようと躍起になっているオタク臭を、さらに色濃くするだろう、この雑誌企画。  新人の俺に、拒否権などあるわけがなかった。
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