断線。

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 「…悠斗、行くぞ」  秋の傍から離れようとしない俺を見兼ねて、一緒に参列していたマネージャーがオレの肩を掴んだ。  ここにいたって秋は生き返らない。分かってる。  なのに離れがたくて。  でも、ずっとこうしていてもしょうがない事は分かっていて。  「好きだ」  秋にキスを落とし、秋の母親から預かっていた秋の遺品を祭壇に置いた。  俺が秋にプレゼントした指輪。秋が購入してくれたチケット。2つ共、秋に持っていて欲しいと思ったから。  秋の最後の寝顔を脳裏に刷り込み、マネージャーとその場を離れた。  秋との最後のキスは、一生忘れない。  あんなに冷たいキスは、一生忘れられない。  マネージャーと、告別式の会場のロビーにあるソファーに座る。  散々泣いた俺に、  「ほら」  と、マネージャーがペットボトルに入った水を差し出した。  有難く頂き、出し切った水分を補う。  「秋さんは、悠斗の事が本当に好きだったんだろうな。最期に悠斗の最高に輝いている姿を目に焼き付けて逝くなんてさ」  ポツリ、マネージャーが口を開いた。  「……」  落ち込む俺への気休めなのか、励ましなのか、慰めなのか。素直に受け取れなくて、無言でマネージャーの話に耳を傾けた。  「俺には秋さんの気持ちは分からない。分かるもはずないから、完全に憶測なんだけどさ。秋さん、本当はもっと前に死にたかったのかもなって。小説が書けなくなってしまって、ずっと苦悩してたんだろ? だけど、悠斗のツアー中に行動しなかったのは、悠斗の気持ちを乱したくなかったからなんじゃないかなって。わざわざツアー最終日を選んだのは、そういう事なんだろうなって」  「……」  やっぱりマネージャーの言葉は素直に入ってこない。だって、
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