断線。

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 ------------秋がこの世を去って1週間が過ぎた。  毎日秋の事を考えては、嘆き、自分を責め、秋の面影を探しては、泣く。  そんな中でも、俺の頭には五線譜が浮かぶ。  自分が嫌になる。  悲しいのに。悲しいはずなのに。なんで音楽が出来てしまうのだろう。  曲が出来ても、歌えない。  歌う気になれない。  秋を想うと、歌えるわけがなかった。  秋は人生最後の日、どんな気持ちで俺のライブを見ていたのだろう。  マネージャーの言う通り、俺の事を好きでいてくれたからだろうか。  秋から逃げた俺を、恨んではいなかっただろうか。  秋は、何で誰にも何の言葉も残さず逝ってしまったのだろう。  …本当に、何もないのか?  秋のアパートの部屋は、秋の家族がもう引き払っている。  行ったところで何もない。  ふと、机の上のパソコンが目に入った。  …ブログ。確か秋はブログをやっていた。  パソコンを立ち上げ、秋のHPを検索する。  片っ端から読みふけるも、秋らしい前向きな文章が、最期の日まで綴られているだけだった。  ブログにも何も書かれていない。  何気なくコメント欄を開いた時、マウスを持つ手が震えた。  一瞬、息が止まった。
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