ガリガリ。

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ガリガリ。

ガリガリ。。。ガリガリガリガリ。。。 ーああー、もううるせぇなぁ。。。 またこんな時間にネズミか何かが騒いでるよ。。。 毎晩毎晩まったく。。。 やっぱり駆除業者に頼もうかなぁ。。。ー はぁ。と大きなため息をつくと、俺は寝返りを打つついでに頭からすっぽりと布団を被った。 ガリガリ。ガリ。 「うるせえよ!!!」 俺は起き上がって、言葉の通じるはずもないであろう見えぬ相手に向かい大声で怒鳴ると、投げやりにボスンと布団に倒れ、目を瞑った。 俺の家は一軒家である。しかもかなり古い。 両親は数年前に事故であっけなく他界し、一人暮らしとなった。 その直後ぐらいから、屋根裏で猫だかネズミだか知らないが、毎夜「ガリガリ」と何かを引っ掻く音がするようになった。 ジリリリリリ! ーちっ。もう朝じゃねーか。ー 俺は眠い目を擦りながら、モゾモゾと重い体を起こして出勤の支度をした。 トーストと目玉焼きの簡単な朝食を作ると、インスタントコーヒーをカップに注ぎながら、明日の休みにでも駆除業者に電話してみる事に決めた。 その日の夜。 カリ。。。カリ。。。 ー。。。また始めやがった。。。 まぁ明日までの辛抱だろ、今日は我慢してやるよ。ー ガリガリ。ガリガリ。。。。ガリ。 ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ!!! ーなんなんだよっ!ちくしょう!バカにしやがって!!ー 俺は仕事帰りに念の為に購入しておいた殺鼠剤と懐中電灯を乱暴に引っ掴むと、台所の天井に取り付けられた屋根裏へと続く階段を引き下ろした。 物音でネズミが逃げたりしないように、慎重に階段を登ると、懐中電灯で辺りを照らす。 電池が残り少ないのか、頼りない光が弱々しく屋根裏内を浮き上がらせている。 ぼんやりとしか確保できない視界に目を凝らしながら、ゆっくりと屋根裏へと足を踏み入れた。
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