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＊＊＊
『体の中が冷たいの。温めて』
そう言って求めてくる彼女が、愛しくて、切なくて、痛々しくて堪らなかった。
それでも、唇を合わせ、舌を差し出されれば、応える以外の選択肢はなくなる。
「－っ、ん･･･｣
彼女が官能に浸っているのを確認して、私は彼女をベッドに連れて行こうと、彼女の腰を抱いた。
「嫌･･･｣
「え｣
「ここでいい。このままして｣
イヤイヤと首を振る彼女は、明らかに普通の状態ではない。
そんな彼女に逆らえる筈もなく、私は彼女の首筋に舌を這わせた。
「せめて、電気は消しますか？｣
「･･･や。いなく、ならない･･･っで｣
ああ、そうですね
喪失に怯えているのは彼女も同じだった。おそらく、お腹の子がいなくなったことも要因にあるのだろう。
私を抱きしめたまま涙を流す彼女が、余計なことを考えなくてもいいように、私は彼女の胸元に吸い付き、彼女の体をしならせた。
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