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「やぁぁっ・・・」
いつもより興奮しているせいか、少し触れただけで反応する。
ただ、それがあの男のトラウマによるものなのか、快感によるものなのかが分からず怖かった。
「槙さん」
最中、何度も彼女の名を呼ぶ。
「かい・・・?」
「大丈夫ですから、ちゃんと私を見てください」
「ありがとう。・・・すき」
そう言って、彼女の涙を舐めとり、彼女と目を合わせる。
いつもなら興奮してやまないその言葉が、自分に言い聞かせているようで悲しかった。
まぁ、それでいて体の方はしっかり反応してしまうのだから、情けないことこの上ないが。
「-っ、んんっ。・・・は」
ゆっくり奥に進んで行くと、彼女は堪えきれずに息を吐く。
それを確認してから動くと、彼女は恍惚とした表情を浮かべ、私の背に爪を立てた。
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