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「何?」
布団を畳み終えて振り返ると、意味ありげな視線をこちらに向けている彼がいた。
私と目が合うと、彼は私を手招きし、曲げた足の間に座らせる。
「・・・時間、ないんじゃなかったの?」
「ええ、ですから手短にお願いします」
そう言って、私の背中を抱く。のしかかる重みと体温が心地よかった。
「私は貴女に快感を与えられているのでしょうか?」
「・・・は?」
出てきたのは、思いもよらない言葉だ。
ついでに言えば、答えに窮する問いでもある。
「不安なんですよ、って言ったじゃないですか。今回思ったんですが、子供を作る為に、無理強いさせているのだとしたら、申し訳なくて」
・・・さっきの反応を見てそれを言うか、このドS
堪らず睨みつけると、彼は楽しそうに笑っていた。
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