番外編ーSogni e fantasmi

8/40

352人が本棚に入れています
本棚に追加
/470ページ
「・・・で、今日はどうしたの?小姑チェック?」 「ああ~、それ面白そうだね」  そう言って、日生ちゃんは辺りを見回す。 「でも海って、ヘタすれば私より衛生面に関してはウルサイからな。残念だけど、それはまたの機会に」 「ああ、まぁねぇ」  確かに、普段衛生的にどうだと言っているだけあって、奴の衛生管理は上手かった。  彼がこの家に来るようになってから、磨き上げられたキッチンや洗面所を見れば、それは嫌というほど分かる。  ついつい溜め息を吐くと、彼女はそれを察したのか、嬉しそうに笑った。 「上手くやれてるみたいだね。安心、安心」 「お陰さまでね。・・・で、今日はからかいにきたの?」  誤魔化すように飲みかけだったカフェオレに口を付けると、彼女はポケットに手を入れる。  ? 「ブー。デートのお誘いでーす」  そう言って、彼女は二枚のチケットを見せた。
/470ページ

最初のコメントを投稿しよう!

352人が本棚に入れています
本棚に追加