番外編ーSogni e fantasmi

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***  件のコンサートは一時から始まるらしい。  私達はコンサート前に、とショッピング等をして楽しむことにした。 「しかしさぁ、海もいろいろと手を回すのが早いよね」 「・・・日生ちゃんにだけは言われたくないだろうけど」  半分以上はアナタの影響でしょうよ、という言葉を飲み込む。 「まだまだツメは甘いけどね」  ・・・  飲み込む必要は、なかったらしい。  やれやれ、と内心肩を竦めると、彼女は溜め息を吐いた。 「っていうか、今回の件でまたまた海のお目付け役に逆戻りなんだよね、私」 「まぁ、確かに適任でしょうよ」  彼が病院の救命医で仕事にあけくれている状況なら、確かに彼女の方が適任だ。  何しろ、彼女は病院長の姪で院長お抱えのトラブルシューター。  目の届かない場所にいる「あしながおじさん」とやらより、よっぽど頼りがいがある。  
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