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「じゃあ、外部の人間が入ってきた、ってことですよね。どうなってるんですか?この病院の管理体制は」
・・・
あくまでも、しらを切り通すつもりらしい。
ならば、こちらにも考えがあった。
「そうですね。ですから、徹底的に調べてみようと思います」
「は?」
「幸い、知人に警視庁勤めの方がいるので、指紋等を調べるのは容易いと思います。
奥さんの指紋は後から取るとして、旦那さんもご協力願えますか?」
そう言って彼の手に手を伸ばすと、彼は即座に身を翻す。
「-っ。触るなっ!!」
その言葉を残し、彼は部屋から走り去った。
***
「碧先生、どういうこと?」
彼の後を追って廊下を翔けながら、宮城医師が聞いてくる。
「どういうことも何も、さっき説明した通りですよ」
呆れて言うと、彼女は隣で肩を竦めた。おそらく、大方の事情は察しているのだろう。
「・・・成程ね」
やれやれ、だ。
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