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「あぁ?!」
至って冷静な彼女の言葉に男が凄んだ瞬間、彼女は凄絶な笑みを浮かべる。
「そんなに破滅がお好みなら、手伝ってあげますよ」
彼女はそう言うと、自分の首に突き付けられているカッターの刃を自身の首筋に向けた。
「キャアァァァ!!」
「?!」
次の瞬間、そう悲鳴が聞こえその場に鮮血が飛ぶ。
「槙!!何してるの、海君!早く取り抑えて!」
後ろから響いた院長の声に我に帰った私は、即座に目の前の男に向かい、駆け出した。
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