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「過呼吸って、ストレスの他に睡眠不足とか過労、他にも運動不足とか食生活が原因でなるから、なんだったら、叔母さんに言った方がいいよ」
「・・・アリガト」
彼女の言葉に返す言葉が見つからず、目をそらしてそれだけ告げた。
原因は分かっている
あれから何年経っても、私は過去に囚われたままだ
その事実と共に私は唇をかみしめる。
すると、彼女は何かを察したかのように笑った。
「その様子だと、叔母さんが原因じゃなさそうだね」
「まぁ。そりゃあ、ね」
院長は、人の健康を害して働かせるような人ではない。
どちらかというと・・・
「生かさず殺さず?」
「アハハ。まぁ、ブラックなやり方で人を支配するより、ホワイトな環境で働かせた方が、効率はいいしね。そこが分からないほど三流じゃないよ、あの人は」
見事なまでの言い分に呆れるしかなかった。
というか、今の言い分だと・・・。
「まぁ、叔父さんはそこら辺のツメが甘かったわけだけどね」
・・・
容赦のない彼女の言い分に、返す言葉はなかった。
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